先輩社員のメッセージ
2015年入社
小幡 惠介
先人が作ったシステムを自分の知識とノウハウで最新に置き換えていく。
図面は問題集。謎解きの瞬間が最も楽しい。
元テレビマン。なんとなく面白そう、が入社のきっかけ。
大学を中退してキー局のアシスタントディレクターをやっていました。そんな自分が計装の仕事に就くなんて、考えてもいませんでした。テレビの仕事は楽しかったですね。ただ、やはり忙しい。将来本当にこの世界で生きていきたいのかな?と考えた時に、京都に戻って転職する道を選んだんです。
京都EICは就職支援イベントで見つけました。26歳の時ですね。法学部出身ですから、技術的な話なんてほぼ理解できませんでした。でも、面白そうだったんですよ。規模が小さいのに硝子計装ではシェアが凄い。海外にも進出している。今の自分に出来るか?ではなく、この仕事やってみたいなと感じました。それが入社を決めた理由です。
入社してみて感じたのは、想像していた以上の面白さ。初めのうちは先輩について現場を回りました。機器の役割や稼働の仕方など、とにかく覚えるしかない。色々と覚えたことがつながって、徐々に全体像が見えてくる。もともと理系的なことが好きだったというのもあるんですが、覚えていくことは楽しかったです。
図面には、必ず答えがある。答え合わせの毎日が自分を育ててくれた。
記憶に残っている仕事は、最初に任された仕事。ガラスファイバーを冷やしていく乾燥炉の制御盤の作成でした。既存設備の更新ですから、まずは今動いているシステムの構造把握が必要になります。過去の図面を手がかりに読み解くしかないのですが、図面と実際が合わないことも多い。図面と現場を睨めっこしながら、新しい図面を作るのに半年くらいかかりましたね。結局作った図面は約50枚。この仕事を通して様々なことを学びました。例えば、過去の図面には当時の製作者のノウハウがちりばめられている。図面を見ながら、なるほどこうしてるんだな、とか知識を吸収する。自分だったらどうするか?を考え、新しい図面には自分のノウハウを入れてみる。過去の図面を見ながらの答え合わせが、今の自分を育ててくれたと思っています。
良い意味で「だらん」とした会社。自分の裁量で仕事を進められる。
この会社の好きなところは、よい意味で「だらん」としたところですね。社風だと思いますが、縛られた感じがしない。中途入社なのでいくつもの会社を見てきましたが、最も自分の裁量で仕事を進められる会社だと思います。規模がまだ小さいから、ということもありますが、ルールがあまり決められていない。学びたいことがあれば学ばせてくれるし、自分がやりたいことがあれば言えばいい。良い意味で、会社を自分が使える。それが魅力ですね。
2010年入社
田部 佳右
自分が携わった商品が世界で使われているのを実感すると、年間100日の海外生活も、
言葉の大変さもすべてが喜びと楽しさに変わります。
技術の道を仕事にしたい。必然的にこの会社に決めました。
大学ではC言語を学んでいました。リーマンショックがあったので、就活は結構大変でした(笑)。理系にこだわらず活動しました。内定はいくつか貰いましたが、技術営業的な仕事ができる会社は京都EICだけでしたので必然的にこの会社に決めました。
入社後は先輩について公共関係の仕事をしました。よく河川敷に行くと大雨が降った時に開閉するゲートがありますよね。あのゲートには動作を制御する制御盤がついています。その制御盤がきちんと動いているか?確認をするのがはじめの仕事でした。
複数のゲートを確認する必要があるのですが、どうしても時間がかかる。チェックが遅いと怒られながらやっていた記憶があります。今自分の部下だとしたら自分も怒っていると思いますから、ダメダメだったんですが(笑)、今となっては良い思い出です。
世界5か国。硝子炉の燃焼制御なら、どこにも負けない自信がある。
現在携わっている仕事は、ガラス燃焼制御システムの作成。ガラス材料を調合し高温度で融解させるためには熱制御が必要になる。燃料に対して11倍の空気を入れると理想の燃焼状態で燃やすことができるのですが、この流量制御のプログラムをPLC(プログラマブルコントローラ)という装置に書き込むのが仕事です。最近は海外での作業が増えています。今までに中国、台湾、韓国、タイ、フィリピンと5か国で作業してきました。
最も記憶に残っている仕事はフィリピンでの案件。たまたま海外製のPLCを使っていたため、社内で誰も作ったことがないのでわからない。まだ仕事に慣れていなかったこともあって、3歩進んで2歩下がる状態の毎日でした。
さすがに今は仕事にも慣れましたが、それでもトラブルはついて回ります。例えば燃やしているのに温度が上がってこない。炉内の表示圧力と体感圧力が違う。測定機器の施工状態が悪いだけでこうしたトラブルは起ります。海外にはシステムと現場の2名が派遣されることが多いのですが、最後まで残るのはシステムの私たち。責任を持って製品を納品するためにも、現場のどんなトラブルにも対応できることが求められます。システム部だからといって、プログラムを書くことだけが仕事ではないということです。
仕事をするうえで心掛けていること。
準備を怠らないことです。仕事をするうえで一番重要視しないといけないことは工程です。工程が遅れると同僚、お客様に迷惑をかけることになります。私自身、工程通りに進めるために、常日頃から明日明後日、何が予定されているかを正確に把握し、それに対して準備を怠らないように日々心掛けています。